ひとりに伝わるために

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全国1億2千万人の土木ユーザーの皆さんこんにちは。
広告業界出身の土木偏愛者、土木広報プロデューサーのおがしんです。

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広告業界出身の土木偏愛者。好きが高じて日本初の「土木広報専門会社」を設立。
広告・イベント業界25年以上の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、動画配信、デザイン、イベント企画、映像制作など)

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先週一週間は、ずっと北海道、それもなかなか行く機会の少ない道東に行っていました。
ひとつは、前回のブログで書いたエクスマレプリカンズというマーケティング塾の合宿があったためなのですが、その前に、旭川にて講演会のお仕事がありました。
場所は、「北海道旭川工業高校」です。

実は、エクスマ塾同期に旭川工業高校の先生がいて、そのご縁で今回の講演のお仕事が発生しました。
岩岡先生、ありがとうございます!(笑)

旭川工業高校では毎年、社会人を講師に招いて「教育講演会」というのを実施しています。
工業高校なので卒業後そのまま就職して社会人になる学生がほとんどということもあり、いろんな社会人の話を聞いてもらおうという主旨。
そして今年は、ご縁があり私が講師を務めることになった次第。

私が学生に伝えたかったのは、

●あなたにはあなただけの価値が必ずあるよ
●独自の価値を高めるために学び続けることが大切だよ
●そうなれば仕事も人生もどんどん楽しくなるよ

おおよそこんな感じの内容です。

講演やプレゼンは、ひとつの演劇

1ヶ月前くらいから講演のシナリオ作成に取りかかったのですが、エクスマ塾で学んだことが大いに役だったことは言うまでもありません。
「序破急」を意識した構成、特に序(つかみ)と急(締め)の部分は、かなり考えて練ったつもり。
そして、リハーサルと修正を繰り返しながら完成させていきます。

そして本番当日、会場入りして機材のセッティングや音響などの動作チェックが終わり、いよいよ1回目の講演です。
今回は、全校生徒約700名を2つに分けての2回講演。なので1回あたり350名くらいの学生が聴いてくれます。

シナリオづくり→リハーサル→機材チェック→登壇・・・

まさに演劇や舞台なんかとやることは同じなんですよね。
脚本家から俳優(演者)まで、自分でやっているってこと。
だから登壇して喋っているときは、完全に舞台俳優になったつもりでやっています。

エクスマでもよく言われていることで、一見仕事と関係なさそうな芸術や映画、文学なんかを学んだ方がいいと常々言われるのは、こんなところにも活きてくるから。

今回の講演のお仕事を通じて、改めて体感できたことはとても貴重なことでした。

誰かひとりのために伝えると思って・・・

350名を相手にして喋るわけですが、果たして想いが伝わるのか?
みなさんのお仕事でもたくさんのお客様を対象にしていることだと思います。
それが、必ずしもいっぺんに何百人とかではなくても、合わせるとかなりの人数になると思います。
そんな状況で、「みんなに伝えたい」という意識が強すぎると、返って伝わらないということが起きたりします。
なぜなら、情報を受け取る側(講演を聴く側)は、いろんな人がいるわけで、その人達全員のことを考えていたら、本当に伝えたいことがぼやけてしまうから。

ですから私も講演の時は、「誰かひとりの心を揺らせることができたらOK」という意識でやっています。
プレッシャーを軽減する効果もありますしね(笑)

「誰かひとりに」あるいは「あの人に」、「これだけは」伝えたいと思ってシナリオをつくり、演じる。
これが結果的に多くの人の心を揺らすことができるのだと思っています。

広報物や宣伝物なんかをつくる時、あるいは、社内外でプレゼンテーションする際に、なかなかうまくいかないなーと感じているのであれば、「あれもこれも」、「あんな人にもこんな人にも」という意識ではなく、伝えたい人と伝えたいことを極限まで絞ってみてはどうでしょうか?

そして私の講演に話を戻すと、きっと伝わったと感じています。
講演終わりに、みんながいる前で手を挙げて質問してくれる学生がいました。
こういうのって正直言ってとても嬉しいんですよねー。

そして、その後・・・

講演が全て終わり、控え室に戻って休憩していた時に、僕に話がしたいと言って、ひとりの学生がわざわざ控え室まで来てくれた。
その学生は3年生で来春に就職が決まっています。地元の会社だそうです。
ただ、就職して働くことに対して、いろいろと不安だったり迷いみないな気持ちがあったみたい。
そしてこの日、僕の講演を聴いて、前向きに頑張れる気がしてきたと話でくれたんです。
もうね、涙出そうなくらい嬉しかった。

少なくともこの学生さん一人には、伝わったことは確信できました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは皆さん、本日もご安全にー!

◎記事を書いた人

小川慎太郎(通称:おがしん)/土木広報プロデューサー

『全国1億2千万人の土木ユーザーに届く広報を』

広告業界出身の土木偏愛者。好きが高じて日本初の「土木広報専門会社」を設立。
広告・イベント業界25年の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、動画配信、デザイン、イベント企画、映像制作など)

防災士/公益社団法人 土木学会会員/一般社団法人ツタワルドボク理事/土木の魅力を発信するwebマガジン「ツタドボpress365」編集長/エクスマレプリカンズ/エクスマ塾100期/47都道府県でゴルフすることが夢/芥屋ゴルフ倶楽部/保護猫ちゃん2匹/温泉ソムリエ/最後の晩餐はメロン希望/一般社団法人日本オンラインフィットネス協会理事

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