福岡市道路下水道局の職員さん向けセミナー
先日、自治体職員さん向けの「広報勉強会」で登壇させていただきました。
私の地元、福岡市の道路下水道局の皆さん。
地元だけに自然と力が入ったかもしれませんが、とても充実した楽しいセミナーでした。
その様子と気づきなどをシェアしたいと思います。
こんにちは。広告業界出身の土木偏愛者、おがしんです。
行政だからできること、必要なこと
今年の5月に「みらい建設フェスタ」という、建設関係の大きなイベントがありました。
福岡市の道路下水道局が主催で、建設関係の団体さんが出展して、重機体験や現場見学そしてステージイベントなどを通じて、土木・建設やインフラの重要性を理解してもらおうというイベントです。
今年が初めての開催だったのですが、予想を遙かに上回る来場者数で、開場前から長蛇の列ができるほどでした。
そのイベントは私はステージ司会をやらせてもらったんですよね。
司会って、そこそこ大変なんですが、やっていて気持ちいいです。だって、みんなが観てくれるから(笑)
このイベントでのご縁がきっかけで、今回の広報勉強会のご依頼になったんですね。
なんともありがたいことです。

行政職員の方は普段黙々とお仕事されています。しかも市民の生活に直結する大切なお仕事。
だけど、その実情を知っている市民って案外少ない。
その実情と認知のギャップが、変なクレーマーを生むひとつの原因なんじゃないかって思うこともあります。
特に、土木分野はなおさら理解が進んでなかったりします。
別に自慢しよう!ってことではなくて、やっていること、それはなんのためなのか?というを伝えるだけで十分なんです。
でも、「まあ、それが仕事だし、当たり前のことなんで・・・」という気持ちが強いのかもしれません。
行政(自治体)にとって市民との関係性の構築はとても重要です。
だからこそ、もっともっと発信していくべきだと思うんですよね。
もちろん、いいこともそうでないこともオープンにしてね。

視点を変える重要性
日常業務をやっていると、視点が固定化されることがあります。
ある一定方向からの視点だとそう見えても、異なる視点や切り口で見ると違った見方ができたりするものです。
これって広報に限らず、日常の業務においても重要なことだと思います。
例えば、道路工事をやっていたとして、日常業務として見た場合には、定期的な補修工事の一環という位置づけにしかなりません。
行政としては、計画どおり当たり前に業務執行しているだけってこと。
でも、住民からすると見え方が違うかもしれませんし、その工事の重要性やそこに携わる人や技術にフォーカスすると、それも見え方が違ってくると思います。
視点や切り口によって、独自の価値を発見できたり、価値のリプレイスが可能になったりすることもあります。

今回はワークショップで、そのあたりをテーマにしてみなさんに発表してもらいました。
「当たり前」を語ろう
というグループワーク。
だれでも知っていること、当たり前に思っていることを別の視点、切り口でみんなに伝えるワークです。
一般的な当たり前の視点で伝えても反応が薄いことを、視点を変え、新しい切り口を見つけて、興味、共感をつくっていくという内容。
同時に、シナリオ構成のつくりかたについても学ぶことのできるワーク。
これがなかなか面白いんですよ。
各班で、あーでもこーでも言いながら、シナリオをつくり発表してもらいました。
普段仕事として”当たり前”にやっていることも、視点を変えると違った見え方ができて、発信する内容に興味や関心、共感を持ってもらえるようになる。
情報を届けたい相手をイメージしながら、より伝わる発信ができるようになる。
そんな気づきをもたらすことのできる、とてもおもしろいワークですよ。
みなさんの発表を聴いていて、とても楽しかった。
「あー、なるほどー」とか「それ、おもしろい!」とか、ね。
行政ってどこかで「あまり目立ってはいけない」というような空気があるのですが、私は逆だと思っています。
行政こそが先頭にたって発信することで、民間企業(この場合は建設業界)も「うちらももっとやっていいんだ」という雰囲気が醸成されると思っています。
民間企業は少なからず「発注者」の顔色をうかがうところがあります。
「こんな発信したら発注者から怒られるかも」って。
行政がばんばん発信していれば、市民の興味、関心を醸成できるだけでなく、民間企業の発信マインドも向上して、結果的に土木・建設業界全体の広報力アップに繋がる。
そうなれば、将来、技術者になろう!建設業で働こう!という人たちが現れてくると思うのです。
まずは自らが発信すること。
大きなうねりは、誰かの小さな一歩からしか始まらないと思うんです。
一緒に”バタフライ・エフェクト”を起こしましょう!
最後に
今回の広報勉強会を終わって、とても嬉しい感想をたくさんいただきました。
福岡市道路下水道局の皆様、本当にありがとうございました。


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小川慎太郎(通称:おがしん)/土木広報コンサルタント
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