中学生相手が一番難しい

マーケティング

講演会やセミナーなどのご依頼をいただくことも結構あって、お呼びがかかればスケジュールの許す限り全国いろんなところにお邪魔しています。
先日も岐阜大学さんへお邪魔して、インフラメンテナンス関連の団体さん向けに、広報の大切さなどについて講演してきました。
その時の参加者は、中堅どころの土木技術者がメイン。そう、オトナってことです。
みなさん、とても真剣に聞いていただいて、質問もたくさんいただきました。
参加者、主催者からも評判が良く、本当にありがたいし、楽しい時間でした。

中学生に伝われば、怖い物なし??

毎年この時期になると、熊本の中学校へ出向いて、1日臨時の先生をやることになっています。
今年で4回目か5回目くらい。
美術×工学のコラボレーション授業を実施されていて、「ペーパーブリッジコンテスト」をやっています。
その名の通り、紙で橋を造って、その耐久性や美観、想定コストなどを競います。
その最後にプレゼンテーション(発表)があり、それに向けての講師役という役目でお話させてもらっています。

講演会やセミナー、プレゼンなどをおこなう際にまず最初に考えていることは、「誰が対象なのか?」ということ。
岐阜での講演のように参加者がオトナの場合よりも、今回のように相手が中学生の方が100倍難しいと感じています。
当然、使う言葉も変わりますし、中学生が理解できる、そしてやれそうな内容にする必要がある。
そして、中学生ってほんと微妙なんですよ(笑)
小学生ほど子どもではないけど、高校生みたいにオトナな感じもまだない。
そんなちょうどエアポケット的な属性なんですよね。
高校生くらいになってくると、少しは気を利かせて聴いている雰囲気を出してくれたり、いろいろと反応も得やすい。
私の経験上ですが、中学生はそうはいきません。全く忖度なんかしてくれません(笑)
もちろん愛想笑いや気の利いた相づちなども一切ありませんから。。。

なので、毎年この機会は自分にとっての訓練だと思ってやっている面もあります。
この中学三年生に伝わって僕の話に興味を持ってもらえれば、大概の場合はなんとかなるんじゃないかと。

私の師匠である藤村先生も言われていました。
「中学生に伝わるように組み立てて話してみよう」って。
小学生ではなく中学生というのがミソ。
中学生に伝わる内容、話の構成、言葉選びができると、自然とオトナにも伝わる内容になるってこと。

今回は、
「発表会で成功するたった3つのポイント」
という題目でお話したのですが、なかなか好評だったようです。
私の話が終わった後に授業にも参加するのですが、そこでたくさん質問を受けたり、アドバイスを求められたり。
そして、「やっぱりな〜」って感じたことがありました。
中学生の生徒だけではなく、私の話を一緒に聴いていた先生方からの反応がすこぶるよかったんですよ。

中学生に伝わるように考えた結果、オトナ達にも同じかそれ以上に伝わっていることを実感できた瞬間でした。

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