天下を取るには土木が必須だった
皆さんこんにちは。 土木広報(後方)支援プロデューサーのおがしんです。
学生時代に歴史って勉強したこと、習ったことありますよね?日本史なり世界史なり。
大人になってからも、いろんな書籍を読んだりして、学校では教えてくれない歴史を勉強する方もたくさんいます。そう言えば一時期「歴女」なんていうのも注目されてましたね。
学校で教わる場合は、「日本史」とか「世界史」とか、科目の範疇でしか勉強しないため、その時代の全体像なんかはわかりづらかったりします。ハッキリ言ってしまうと、受験用の歴史の勉強ってことですから仕方ないんでしょうけど。
そこで、私が皆さんにオススメしたいのがこちらの書籍。
竹村公太郎さんの「日本史の謎は地形で解ける」のシリーズです。
著者の竹村さんは、旧建設省(現在の国土交通省)で河川工事を中心に仕事をされていた土木技術者です。
河川というのは昔から存在し、その流れなどによって、地形に影響を与えているため、工事に際しては周りの地形やその地域の環境などを知っておくことがとても大切だったそうです。
そしてその地形からその土地の成り立ちや、過去に遡れば「歴史」にも関係してきます。
そんな竹村さんの知見で、「土木」×「地形」×「歴史」という複合的な視点で書かれた良書です。
土木素人だった私が読んでもめちゃくちゃ面白かったですよ。3回くらい読み直しました(笑)
この書籍の中で多く語られているのが、徳川家康および江戸幕府の時代の話です。
徳川家康は土木の天才なのか?と思えるほど(実際そうだと思います)、さまざまな土木事業を手がけ、200年以上の繁栄を誇る江戸幕府を築いていっています。
目次をチラッと。
中には、学校で習った史実とされていること、通説となっていることなどを覆されるような内容もあります。しかしただの憶測とかではなく、地形から解いていくとそうなるよね!という、腹落ちしまくるお話ばかりです。
そして、「え?そうなの?」「うゎ、それマジ~」みたいなリアクション連発すること必至。
利根川ってあるでしょ?千葉県の銚子に抜けていっている大きな河川。
あれ、もともとは今の東京湾に真っ直ぐ流れていたのを、徳川の時代に大工事して東側(今の銚子)に川を曲げたって知ってました?僕はこの本で初めて知りました。
さらには、歓楽街で有名な吉原。実は徳川家の指示でもともとあった場所から移動させたんです。川の向こう側に。なぜか?そこにはどんな土木的な視点があったのか?などなど、「へぇ~」という内容満載です。
詳細は是非、この書籍で読んでもらいたいのですが、こんな内容のことがたくさん書いてあります。
まさに、「土木のへぇ~」って内容の宝庫。
しかも、土木だけではなく、そこに地形、歴史の視点がミックスされているので、全く飽きませんよ。
土木が昔からとても重要な事業で、時の為政者、民にとって命に関わる領域だったことがわかります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは皆さん、本日もご安全にー!
◎記事を書いた人
小川慎太郎(通称:おがしん)/土木広報(後方)支援プロデューサー
文系出身の土木好き。広告・イベント業界25年の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、デザイン、イベント企画、映像制作など)
エクスマ塾100期/土木広報(後方)支援プロデューサー/広告・イベント業界25年で培ったノウハウで土木業界・企業・団体が盛り上がるためのお手伝いやってます/保護猫ちゃん2匹/47都道府県でゴルフすることが夢/温泉ソムリエ/最後の晩餐はメロン希望/一般社団法人ツタワルドボク理事/一般社団法人日本オンラインフィットネス協会理事