江口組さんの取り組みから思う採用後の重要性
エクスペリエンス・マーケティング(通称：エクスマ)を一緒に学んだ石川県小松市の建設業、株式会社江口組の江口社長は様々な取り組みをされています。
SNS採用を本格化させて、今では全国から同業者が学びにくるほど。
そんな江口組さんの社員研修の充実度に私は注目しています。
今日は、そのあたりに触れてみたいと思います。
こんにちは。
広告業界出身の土木偏愛者、おがしんです。
社員研修の重要性を再認識
社員研修は単なる知識のインプットではありません。
特に新入社員にとっては「職場になじむ」「安心して働き始める」ための大切なファーストステップ。
充実した研修プログラムが整っていれば、彼らは不安を抱くことなく仕事に集中できますよね。
働いているのは感情を持っている人間。
不安や疑問が少なく気持ちが安定した状態で過ごしてもらうことが、結果的には業務クオリティにつながってきます。
そして研修の中で学ぶ「会社理念」「行動指針」「現場での安全意識」などは、当然ながら日々の業務の基盤にもなります。
たとえば石川県小松市の㈱江口組では、入社後約3週間にわたり社会人としての基礎（ビジネスマナー、会社・部署理解、現場見学など）と「仲間とのつながり」を重視する研修を実施しています。
研修中は社長や先輩社員が「先生」となり、互いの紹介や現場見学、社長主催の“カレー研修”といった独自の研修プログラムもあったり。
このように多種多様な研修は、「会社の一員として受け入れられている」と感じさせると同時に、土木・建設という仕事の社会的意義や責任を肌で学ぶ機会にもなっているはずです。
私も江口組さんで研修講師をさせてもらいました。
入社後3年離職を防ごう
せっかく採用に成功しても、入社後すぐにに辞められては元も子もありませんよね。
特に建設業界の入社後3年離職率は高い。
江口組さんでは、それを防ぐために「フォロー研修」も制度化。
たとえば、新入社員には月末ごとに定期的なフォロー研修を開催し、1か月の振り返りや課題解決ワークを行っています。
さらに「飛翔会」「メンター制度」など、若手支援の仕組みを整備し、悩みを相談できる体制を整えています。
この取り組みの成果もあって「入社3年以内の離職者がほぼゼロ」という素敵な状況を生み出しています。
これは研修とフォロー体制が適切に機能している好例なんじゃないでしょうか。
もちろん、日頃の広報活動の成果として｢会社のことを理解した状態｣で入社しているので、｢こんなはずじゃなかった｣というミスマッチがほとんどないことも大きな要因のひとつであることを追記しておきます。
社員の成長こそが会社利益の源泉
人材は企業にとって最大の資産。
社員の成長が現場の安全性や品質に直結し、高いパフォーマンスが企業利益へとつながります。
社員一人ひとりが“会社を語れる人材”として成長することを目指すことがとても重要なんだろうと考えています。
そして新入社員の成長や前向きな姿勢は、先輩社員にも刺激を与え、組織全体を活性化させることも実感できると思いますよ。
この好転が継続していくことで、継続的に10年後20年後も成長し続ける企業になるのだろうと。
江口組さんの広報や研修などの取り組みを見ていると、心底そう思ってしまいます。
同業の方にとっては、本当にいいお手本。
土木、建設業の経営者のみなさん。
採用活動に力を入れるのと同じかそれ以上に、採用後の人材育成、研修制度にも力を入れてみてはいかがでしょうか？
もちろん、私がお手伝いできれば最高に嬉しいです。
追記：
やっぱり採用活動、人材育成ってマーケティングだなって思う。
これからはどんな業種であれ、必ずマーケティング的な視点が必須になるだろうと思います。
次はそのあたりを記事にしてみよう。
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