業界にスターが必要な理由と3つのヒント

土木広報

土木業界にもスターを

MLBワールドシリーズが盛り上がっていますね。
まさにスーパースターの集まりですが、特に大谷翔平選手は唯一無二のスーパースター。
その活躍を観ていて感じたことを書いてみたいと思います。

土木業界は社会を支える“縁の下の力持ち”。
ダム、橋、道路、トンネル……どれも私たちの生活に欠かせないインフラです。
それなのに「地味」「よく知らない」と言われがちですよね。
でももし、土木の世界に大谷翔平選手のようなスーパースターが現れたら——業界の見え方は変わるのでは?
今回は、「土木業界にスターを!」という発想から、業界の現状と可能性、そして実現のヒントを考えみました。

こんにちは。広告業界出身の土木偏愛者、おがしんです。

■ なぜ土木業界には“スター”が生まれにくいのか

野球界には大谷翔平選手がいます。
サッカー界には久保建英選手がいます。
近しい業界で言えば、建築家は有名な個人名を思いつく方もいるでしょう。
では、土木業界には?

残念ながら、業界の外まで名前が知られている現役の“スーパースター”はほとんどいません。(僕の中ではたくさんいるんですけどね:笑)
理由のひとつは「公共性の高さ」だと思うんです。
土木の仕事は、社会全体の利益を優先するチームプレー。
ダム建設も道路整備も、個人プレーではなく組織力で成り立っています。

その結果、成果は「企業名」や「行政名」、「構造物の名称」で語られ、
現場の技術者や監督の名前が前に出にくい。
つまり、構造的にスターを生みにくい環境なんだと思います。

でも、ここにこそ“チャンス”があると思いませんか?
いまの時代、個人の発信力が業界のイメージを変える時代。
野球界で大谷翔平選手が野球全体の人気を押し上げたように、土木業界にも「顔になる存在」が現れれば、見られ方が変わるんじゃないかなって思うんです。

「土木のスター」を生み出す3つのヒント

では、どうすればスターを生み出せるのか?
私に妄想も含んでいますが、3つの方向性を提案してみたいと思います。

① 現場の“かっこよさ”を発信する

まずは現場を見せること
重機の迫力、測量の繊細さ、職人の技術力——
一般の人が知らない土木の魅力を、写真や動画で伝える。

InstagramやTikTokでは「#現場男子」「#重機女子」といったタグが少しずつ広がっています。
ここに本気で取り組む若手技術者が出てくれば、それ自体が業界のスター性につながります。
実際アメリカでは、現場で働くインフルエンサーが出現していて、ともて人気がある。
それがきっかけで、「手に職を付けたい」という若者が増えているそうです。

② 技術×地域を掛け合わせる

次に、地域を巻き込んだ発信
たとえば「土木×観光」「土木×教育」「土木×歴史」など。
完成した橋やトンネルを“観光資源”として地域PRに活かす動きもあります。
土木を地域の誇りに変えることができれば、その中心に立つ人は自然とヒーローになります。

③ 企業が“スターを応援する文化”をつくる

そして、企業や行政が発信を後押しすることも重要。
「個人のSNS発信を応援する」「現場社員をPRコンテンツに登場させる」「若手の挑戦を可視化する」。
こうした取り組みを積み重ねることで、業界全体のブランディングが進みます。

スターを“見つける”のではなく、“育てる”。
その意識転換こそが、これからの土木業界に必要な視点だと思います。
「自分だけでやれたわけではない」「特定の人間が目立つのはいかがなものか」というお気持ちはよくわかります。
ただもう少し個人にフォーカスしてもいいんじゃないかなって思う。
スターって、勝手に生まれるというよりは、「つくっていく」「育てる」という側面も強いんですよね。

「あの橋、○○さんという技術者の設計らしいよ」
「○○さんって知ってる?有名なトンネルの専門家よ」

こんな感じでスターがどんどん出現して欲しいなって思います。

■ 土木が「憧れの職業」になる未来へ

土木業界には、すでに多くの情熱と技術が詰まっています。
それをもっと多くの人に知ってもらうためには、
「業界の顔」となる存在を育てることが欠かせません。

SNSでの発信、地域との連携、社内文化の変革。
小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな波を生み出します。

「土木界の大谷翔平」を生み出すのは、誰か特別な人ではなく、あなたのチーム、あなたの会社、あなた自身かもしれません。

土木業界をもっと魅力的にする鍵は、「スターの誕生」と「スターを応援する文化」。
もしこの記事を読んで少しでも共感したら、ぜひあなたのまわりの“かっこいい土木人”をSNSで紹介してみてください。

あなたの一投稿が、業界の未来を変えるかもしれません。

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