様々な切り口で伝え続けることが大切
ブログ100記事チャレンジ #093
2024年度から一般社団法人建設コンサルタンツ協会九州支部さんと始めた取り組みがあります。
この取り組みで感じたのは、広報活動にゴールはないんだなってこと。
こんにちは。
広告業界出身の土木偏愛者、おがしんです。
長崎県の長崎海星高校において｢SDGs探究活動｣という特別授業のようなものがあります。
その授業の枠を使って、建設コンサルタンツ協会さんと一緒に出前授業を開催しています。
年明けの1月が最終回ですが、これまでを振り返って感じたことは、広報活動っていろんな切り口、タイミング、手法で、ずっと継続していくことが大切なんだなってこと。
一番最初の授業で生徒たちに質問したんです。
｢建設コンサルタントという仕事を知っていますか？｣と。
予想通りといいますか、誰も知りませんでした。
工学部の大学生でも3年生くらいになって始めて知る人も多いくらいですから、高校二年生なら仕方のないことです。
建設コンサルタントという仕事を伝えるのは、案外難しいと感じています。
施工を担当するゼネコンであれば、｢あの橋は当社が造った｣と、目に見えるかたちで伝えやすいし、想像もしやすい。
でも、建設コンサルタントは、構造物ができる前段階のお仕事が多いですから、裏方感が強くて伝わりづらい。
今回の授業は、その職業を理解してもらうことはメインではありませんが、街づくりとSDGsを通じて、土木のこと、そして建設コンサルタントのことを少しでも理解してもらうことが目的。
6月から本格的に授業がスタートし、協会の各部会の方達が、災害のこと、橋のこと、河川のこと、交通のことなどをSDGsに絡めて授業をしていく中で、少しずつ理解が深まっていった。
すると学生の皆さんも段々と｢街づくり｣に興味を持ってくれるようになり、未来の街づくりに向けた多種多様なアイデアがたくさん出てくるように変化していったんですよね。
本物の技術者と直接話をする機会はとても貴重だと思いますし、理解してもらうには一番いいんじゃないかなって思います。
11月には、福岡市内の街づくりを見学する課外授業も開催。
知的欲求が刺激されたのか、みんなの目が輝いているのが印象的でした。
この授業はとても好評なようで、来年度も継続されることになったみたい。
現在の一年生が対象になるわけですが、彼らは街づくりのことや土木のことは知らない。
だから来年も開催できるのは、とても意味のあることだと思います。
出前授業もそうですが、体験イベント、見学イベント、SNSや動画など、ありとあらゆる手法を駆使して、継続的な広報活動が求められます。
広報活動ってほんとうに終わりがないなって思う。
土木業界は、専門分野ごと地域ごとに団体、協会がとても多いと思います。
各企業ごとではなく、業界団体だからこそできる継続的な広報活動ってあると思います。
地道な活動で構いません。バズる必要もありません。
みんなが集まる団体だからこそできる広報活動をやっていって欲しいなと切に願います。
本当は、中学校年代くらいで｢土木(civilEngineering)｣という授業があってもいいくらいだと思いますが。。。
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