「予想外」が心を動かす

土木広報

最近「お手紙」って書きました?


ブログ100記事チャレンジ #022

以前、コンサル先の企業様で採用活動の現状なんかを共有し、どのように進めていくか?というような会議をやっていたときのことを思い出しました。

こんにちは。
広告業界出身の土木偏愛者、おがしんです。

そのコンサル先の会議で、その時点で内定を出した学生さんが5名いました。
ただ内定を出したものの、最終的に入社してくれるかどうかはまだわかりません。
学生さんたちは、他の会社も受験していて、ある程度結果が出そろった段階で比較検討し、入社する会社を決めるというタイミング。

そこで私が質問したんですよ。
「学生さんからの返事をただただ待っている状態なのですか?」と。
彼らが最終決定するのがおおよそ2ヶ月後くらい。
それまで祈りながら待つだけなのか?ってことです。
担当者の回答は、「内定出したので、あとは吉報を待つのみです」と。

私は、それはもったいないというか無策すぎると思って、「社長が手書きの手紙を書いて郵送してみてはどうですか?」と提案したところ、目から鱗・・・という反応でした。

今の時代、なんでもかんでも”デジタル”な世の中になってきましたよね。
メール、LINE、チャット・・・。
内定の通知もメールだったり。
これは、この会社に限らず、どこもだいたいそんな感じ。
そんな状況の中で、この会社だけが内定者に対して、社長が手書きの手紙を送ったら・・・。
受け取った側の心って、多少なりとも動くと思うんですよ。
いや、かなり動くと思う。

ちょっと話は変わりますが、私が妻とそんな話をしていたら、めちゃくちゃ共感されたんですよ。
普段はあまり仕事の話をしないのですが、「手書きの手紙もらったら印象違うよね?」なんていうことをなにげに話したら、「それ、絶対やった方がいいよ!」って強く反応されたんですよ(笑)
どうしたんだろう?と思ったら、彼女自身が似たような体験をしていたらしく。
まだ20代で社会人駆け出しのころ、とある企業の社長さんのところに話に行ったんですって。
で、ひととおりお話して、その日はなにもなく帰った。
そうすると、2日後くらいに、その訪問先の社長からまだ若造社会人の妻宛に直筆の手紙が送られてきたそう。
その実物がこちら。

 

妻は、まさか直筆の手紙をもらうなんて想像もしていなかった。
会社の社長さんが、自分みたいな若造にわざわざ・・・。

この手紙、もう20年以上前にいただいたそうなのですが、いまだに大切に保管している。
妻曰く「これ、一生捨てられない」と。

伝わってますでしょうか?

「想い」をどう表現するか?どのような手法で伝えるか?どんなタイミングで発信するか?
これってどこまでも本気で考えるべきことだと思うんですよね。
内定を出した学生さんが、「他の会社もいろいろ見たうえで自分の選択を信じて、素敵な社会人になって欲しい。私は○○さんと一緒に仕事できることを願っています。」といういうような文脈で、社長直筆の手紙を受け取ったらどうですかね?
個人差はあれ、必ずや気持ちが動く、感動すると思いますよ。

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