なんという一週間だったことか・・・。
2024年4月の第二週目は、とてもとても貴重な一週間になった。
劇団藤村組、旗揚げ公演【東京月光奇譚(きたん)】に、役者として参加してきました。
このポスター、かっこよくないですかー?
え?なんで演劇、芝居なんかやってんの?
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
自分でも「なんで?」って不思議に思いますもん(笑)
だって、演劇や芝居なんて興味なかったですし、なんなら嫌いだった。
子どものころのお遊戯会や文化祭なんかは、いつも完全拒否していましたから。
だって、恥ずかしいし・・・。
この劇団藤村組は、私が学んでいるエクスマ塾から派生した活動なんですよ。
もともとは藤村先生が大学時代に演劇を専攻されていて、塾生と一緒に演劇やってみたい!というところからスタート。
数年前に立ち上げたけど、公演直前でコロナ禍になってしまい休止していた。
そして改めて、昨年の春から活動再開。
その一年前のタイミングで私も参加して、芝居の稽古をするようになった。
一度やってみて、それでも嫌だったら辞めればいいかって感じのノリ。
何もできない自分がいた
エクスマ塾生から希望者20名くらい集まって、昨年の4月から本格的に活動がスタート。
普段はみんな経営者だったりビジネスパーソンだったりで、普通に仕事している人たち。
中には演劇経験者もいるけど、その方以外は全員未経験者の言わば素人。
で、その中にあっても、私は新人で素人中の素人。しかも、「演劇とかやるわけない」と思っていたような人間。
初回合宿時・・・。
大きな声を出すことすらできない自分がそこにいました。
発声練習もままならない自分。滑舌も悪く、早口言葉も上手に言えない。
到底、演技がどうとかいうレベルではなかった。
「やっぱり、来なきゃよかったかなー」とも思ったけど、他の仲間もみんな演劇素人なわけで、自分だけできないって悔しいなぁって(笑)
もう一回、次回まではとにかく行ってみようと思って、2回目の合宿にも参加した。
環境って大切だなって思う
2回目の合宿も無我夢中で基礎練習を中心にこなして、なんとか終わったのですが、終わった後にふっと気づいたことがある。
自分でもびっくりしたんですが、「恥ずかしい」などという感覚が全くなかったのです。
大きな声を出すことも、早口言葉で「ジャスシャンソンショー」が言えなくても(笑)
だって、そこにいる全員がやっていて、お互いサポートしながら稽古しているから、恥ずかしいとか一切ない。
演技すること、芝居をやることが、当たり前で普通な環境ですからね。
それと「恥ずかしい」とか「無理」とか言えるような雰囲気でもないしね(笑)
そうやってやっているうちに、少しずつ声も出るようになってくるし、早口言葉も言えるようになり、芝居っぽいことができるようにやってきて、どんどん楽しくなっていった。
ほんの数ヶ月前まで「芝居なんて恥ずかしくて・・・」と思っていた自分はどこへ行ったのやら。
演劇のおかげで仕事にも好影響
もともとはマーケティング塾での勉強からはじまったなわけで、演劇がビジネスと何の関係があるのよ?って感じでしょ?
これが、大いに影響があるんですよ。
特に私の場合は、講演会やセミナー、プレゼンなどやる機会が多いので、めちゃめちゃいい影響を感じています。
・どんなに大人数の前でも緊張しなくなった
・滑舌や表情が良くなって伝わりやすくなった
・講演、プレゼンなどのシナリオ作成スキルが上がった
と、いった感じ。
このような効果を求めて劇団に参加したわけではないのですが、結果的に仕事にも役に立っている。
あとは、想像力や共感力みたいなものが以前よりも養われた気がしています。(詳しくは、別記事で書きますね。)
いよいよ旗揚げ公演ばい!
そんなこんなで、約一年間やってきて、一旦の集大成として、2024年4月10日、11日に劇団藤村組の旗揚げ公演が開催されました。
東京・上野にある、「バズチカ」という多目的アートスペース。
この会場は、今回一緒に出演した前川さんのビルの地下一階。
アングラ感あって、めちゃくちゃいい感じなんですよ。
今回の旗揚げ公演は、おひとり様3,300円いただく有料イベント。
お金をいただくわけですから、そりゃ余計に緊張しました。
でもね。一生懸命に、そして目一杯楽しんで演じることができれば、きっと伝わるんじゃないかなって思って、最後はいい意味で吹っ切れてましたけど。
プログラムは、全部で9ステージ。
10分〜20分程度のショートストーリーをオムニバス形式で、ノンストップ2時間。
私は、どんな芝居をしたかというと・・・
「私は灯台。名前は樫野崎灯台と言います。」
というセリフで始まる一人芝居をやりました。
和歌山県にある土木遺産、樫野埼灯台を擬人化したストーリー。
実はこれ、自分で書いたオリジナルのシナリオです。
世の中にある戯曲(台本)でやってもいいし、自分で書き起こしてもいいしということだったので、他人が書いた台本だと覚える自身がなくて、だったら自分で書いてしまおうってなった(笑)
灯台という土木構造物をモチーフにして、そこに歴史、テクノロジー、SNSなどエクスマ風味な要素を入れてつくりました。
本番のときには、自分が99%樫野崎灯台になっていた気がします(笑)
笑って欲しいところでクスって笑ってもらえたり、拍手してもらえたり、終わった後に「灯台さん!」って声かけてもらったり。
それはそれは嬉しかった。
演劇って、こんなに楽しいのか!と実感しています。
一年前に、ともかく一度やってみるか・・・って感じで足を踏み入れた演劇の世界。
藤村先生やスタッフ、役者仲間からいろんなアドバイスをもらいながら、なんとかここまで来ることができた。
感謝の気持ちと不思議な気持ちが入り交じっています。
他の役者さんの演技は、僕のレベルを遙かに超えてすごかった!
稽古で何回も観ているはずなのに、感動して涙が出るくらいの熱演。
公演2日間、本当に楽しかったし、とても貴重な経験をさせていただきました。
観に来ていただいたお客様も温かくて、本当に助かりました!
この場を借りて、ありがとうございました!!
藤村先生からのサプライズ
公演が終わったあと、劇団員、スタッフ、関係者で打ち上げをして大いに盛り上がったのですが、最高潮に盛り上がる出来事があったのです。
なんと!私たち役者に「ギャラ」が支給されました!
藤村先生の直筆メッセージが書かれた封筒を開けると、そこには500円硬貨が一枚。
この500円硬貨は、僕にとっては絶対に使えない記念硬貨。
そして、今まで手にした500円の中で最幸の価値を持った500円硬貨となりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
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◎記事を書いた人
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