毎年11月18日は「土木の日」。
しかしながら、土木業界の方以外でその意味を知っている人は意外と少ないものです。
この記事では、土木の日が生まれた背景と、土木が私たちの生活をどれだけ支えているのかをやさしく紐解きながら、一般の人たちに“伝わる”広報のポイントをお届けします。
今日をきっかけに、あなたの発信がもっと届く一歩になりますように。
こんにちは。広告業界出身の土木偏愛者、おがしんです。
「土木の日」が制定されたのは、土木業界がもっと社会に理解され、身近に感じてもらうためでした。
11月18日という日付は、漢数字の十一、十八から「土」と「木」を連想したこと、さらに土木学会の前身である工学会が創立された日にちなむなど、業界の歴史と深い意味があります。
しかしながら、その由来を「知っている」のは、ほとんどが業界関係者だけなのが現実です。
しかし、考えてみてください。
道、橋、ダム、港、河川、上下水道、防災施設。
これらすべてが、私たちの安全と暮らしの基盤です。
使ったことのない国民はいないと思います。
そういう意味で私は「日本全国1億2千万人の土木ユーザー」という表現をよく使っています。
土木は“あって当たり前”の存在ですが、裏を返せば「ありがたさに気づきにくい」という宿命も背負っています。
だからこそ、業界側が一般市民にわかりやすく、親しみやすく伝えていく必要があります。
では、どう発信すれば「伝わる」のでしょうか?
ここからは、私が実践してきた“3つのポイント”をお伝えします。
■伝わりやすい言葉で ― 中学生に話しかけるくらいがちょうどいい
業界用語や難しい言葉は、読者やフォロワー、聴講者を一気に置き去りにしてしまいます。
専門用語は多いですが、一般の人に説明するときは一度ほどき、シンプルに言い換えましょう。
たとえば、
・護岸工事 → 川の土手を守る工事で川の氾濫を防ぐ
こうした言い換えだけでも、理解度は一気に変わります。
大事なのは「説明する側が難しくしない」こと。
中学生に伝えるつもりで発信すると、子どもにも大人にもちょうど良い感じで伝わります。
■発信量を増やす ― シンプルだけど最も効果的
どれだけ良い発信でも、「1回だけ」では届きません。
SNSは特に、“流れていくメディア”です。
だからこそ、 量が質をつくります。
毎日でなくてもいい。週1回でもいい。
「続けること」が圧倒的な差になります。
小さな現場の工夫
働く人の表情
現場の安全の裏側
地域に役立っている瞬間
どれも立派なコンテンツです。
「こんなこと発信しても意味あるのかな?」
そう思うくらいの何気ない話が、一番伝わったりします。
■一般市民は“土木に興味がない”前提で伝える
多くの業界が陥るのが、「みんな知っているだろう」という錯覚です。
一般の人は、土木の名称も工程も知らない。
でも、知らないことは悪いことではなく、ただ日常生活に“意識する機会がない”だけなのです。
だからこそ、
・生活のどこに関わっているのか
・どんな人が働いているのか
・どれだけ暮らしを支えているのか
そこを丁寧に伝えると、少しずつ親近感が生まれます。
結局のところ、伝わる発信とは「興味のない人に興味を持ってもらう工夫」なのです。
土木は生活にとても密接なので、伝わりさえすれば共感を得やすいという特徴があると思っています。
そう、自分ごと化しやすいんです。
これは逆に言うとチャンスだし、強みだと言えるでしょう。
土木の日は、土木の価値や魅力を発信する絶好の機会でもあります。
ぜひ今日をきっかけに、あなたの会社や組織でも“半歩先を行く広報” を始めてみてください。
もしこの記事が役に立ったら、SNSでのシェアや、あなたの日々の発信に活かしていただけると嬉しいです。
一緒に、土木の魅力をもっと世の中へ伝えていきましょう。
私のマーケティングの師匠が昔から言っています。
「伝わらなければ、存在しないのと同じ」
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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土木広報に関することはおまかせ!
広告業界出身の土木偏愛者。好きが高じて日本初の「土木広報専門会社」を設立。
広告・イベント業界25年以上の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、動画配信、デザイン、イベント企画、映像制作など)
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それでは皆さん、本日もご安全にー!
◎記事を書いた人
小川慎太郎(通称:おがしん)/土木広報コンサルタント
『全国1億2千万人の土木ユーザーに届く広報を』
広告業界出身の土木偏愛者。好きが高じて日本初の「土木広報専門会社」を設立。
広告・イベント業界25年の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、動画配信、デザイン、イベント企画、映像制作など)
防災士/公益社団法人 土木学会会員/一般社団法人ツタワルドボク理事/土木の魅力を発信するwebマガジン「ツタドボpress365」編集長/エクスマ公認SNSアドバイザー/エクスマレプリカンズ1期/エクスマ塾100期/47都道府県でゴルフすることが夢/芥屋ゴルフ倶楽部/保護猫ちゃん2匹/温泉ソムリエ/最後の晩餐はメロン希望/
