地味だけど必須なのが測量
本日、6月3日は｢測量の日｣って、ご存じでした？
こんにちは。
広告業界出身の土木偏愛者、おがしんです。
実はこの記念日、1989年に国土交通省（当時は建設省）と国土地理院によって制定されました。
なぜ6月3日かというと、明治時代の1888年6月3日に「測量法」が公布された日だから。
それをきっかけに、日本の地図づくりや国土の整備が本格的に動き出したんです。
では、そもそも「測量」ってなんのためにあるのでしょう？
建物を建てたり、道路や橋をつくったりするためには、まずその場所がどんな地形で、どこに何があるかを正確に把握しなければなりません。
そのための“はじめの一歩”が、測量です。
「測る」というと定規やメジャーを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、測量はもっとスケールの大きなもの。
たとえば国境や河川、土地の境界線など、暮らしの基盤となる「見えない線」を正確に記す大切な仕事でもあります。
測量がズレると、建物が傾いたり、隣の土地に建ってしまったり…なんてことも。
だからこそ、“目立たないけど絶対に欠かせない”仕事なんですよね。
そして、実は日本の測量技術は世界的にも評価が高いんです。
山が多く、自然災害も多い日本では、3次元の地形データやドローン、GPS、さらに最近ではAIを活用した測量技術も進化しています。
とくに「基準点測量」と呼ばれる、全国に張り巡らされた“精度の高い地図の基盤”は、日本が誇る技術のひとつ。
たとえば地震が起きた後に「地形がどれだけ動いたか」を調べたり、災害復旧工事の際にも迅速かつ正確な対応ができるのは、この測量データのおかげなんです。
数年前に静岡県の熱海で盛り土が土砂崩れした事故があったのを覚えてますか？
あのときも一夜にして、被害状況などを把握できたのですが、それも測量していて、そのデータを3D化していたからこそでした。
技術って日々進化していて驚くばかりです。
私は仕事柄、土木に関わる方とお話しする機会が多いですが、測量士さんや測量に関わるみなさんは本当に縁の下の力持ち。
自分の名前や仕事は地図に残らなくても、「正確さ」で社会を支える──
そんな誇りを胸に、今日も現場で活躍している方々がたくさんいます。
6月3日。
今日だけでもいいから、ふだんは意識することの少ない“測る人たち”に思いを馳せてみませんか？
測量があるから、安心して暮らせる。
測量があるから、未来の街づくりができる。
世の中は、普段なかなか目にしない人たちの仕事で成り立っているんですよね。
あ！そうそう！
6月3日は、私が尊敬してやまないマツ博士のお誕生日でもあります♪
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