小説からビジネスの気づきや「在り方」を学ぶ

日々雑感

全国1億2千万人の土木ユーザーの皆さんこんにちは。
広告業界出身の土木偏愛者、土木広報プロデューサーのおがしんです。

みなさん、本、読んでますか?
そういう私も若い頃は読書は苦手な部類でした(苦笑)
本を読み出したのって30歳前後くらいですかねー。
ただ、ほとんどビジネス書や所謂ハウツー本が多かった。
エクスマ塾でもよく話に出てくるのでその影響もあって、もう少し、小説なんかを読んだ方が、感性が磨かれるんじゃないかと思い始めています。
小説や文学作品も様々な題材やモチーフがあるので、自分の好きな分野、興味のある分野が題材になっている小説だったら読んでいて楽しいかなと思い、今回はこの書籍を選んでみました。

もしも徳川家康が総理大臣になったら

 

いやー、完全にジャケ買いです(笑)
歴史は割と好きなこともあり、こういう「妄想系」の話も大好き。なので、ワクワクしながら買いました。
と言いつつ、2ヶ月くらい積ん読してしまったのですが、週末にイッキ読み。
自分が興味ある分野が題材になっていると、完全に入り込むように読んでしまいますね。小説がちょっと苦手だったのが嘘のようです。

ストーリー、設定がおもしろい

あまり詳しく書くとネタバレしてご迷惑かけるので、ネタバレしない程度に少しだけ。
時代は今、2020年が舞台設定。
実際に起きているパンデミックを徳川家康総理大臣を筆頭にした、偉人達で構成する内閣がどのように克服していくか?というストーリーです。
そして秀逸なのが、その徳川内閣は、最新のAIを駆使してホログラムで再現されているという設定なんです。
実はここも展開上重要な設定になっているのですが、それは・・・ナイショ。
ちなみに、内閣には、豊臣秀吉や織田信長、足利義満、坂本龍馬など、そうそうたる顔ぶれが揃っています。
彼ら「最強内閣」が、パンデミックの日本を救い、世界をリードしていく・・・そんなメインストリー。
なんとも夢の膨らむようなお話ですが、その中に、現代社会への様々アンチテーゼや示唆が含まれており、とても素敵な内容だなと思いました。

人にやさしく、愛情をもって接する

この本の中で、徳川綱吉(5代将軍)が厚生労働大臣として出てきます。
綱吉と言えば、「生類憐れみの令」というのが有名ですよね。
どんな命でも分け隔てなく・・・という思想からくるものですが、これを揶揄して後世では「犬将軍」なんていう言われ方もされてます。
この時代、世界的に見れば、国民は権力者の搾取の対象でしかなく、命の平等なんていう概念は全くなかった世界。
そんな時代に、「人間の生命は分け隔てなく・・・」という、福利厚生的な思想を持ち、そのための法整備をしたわけです。
綱吉と謁見したドイツの医師ケンペルはいたく感銘を受け、それがヨーロッパで伝わり、「中世で最も優れた政治家」と賞賛されていたくらいです。
「服忌令」という法律をつくり、誰かが亡くなった場合、一定期間は喪に服すように定めました。
これが現在の「喪中」に繋がっているとされています。
日本人の生き物の命を大切にする心や、近しい人が亡くなった際に悼む精神は存在していなかったかもしれませんね。

遊ぶように仕事をする

秀吉が財務大臣という設定なのですが、その中で一見不可能に思える難題を抱えます。
その実務を実行するにあたり、部下、官僚たちに言った内容がまさにエクスマ思想に近かった。

良いか。
仕事と思うな。祭りと思え。祭りならば気も浮き立ち、頭も回る。
役目を思わば、気は重くなる。
祭りを今からやるのじゃ!歌え!舞え!狂え!
今から祭りを始めようぞ!

これ読んだとき、「まさにそうだよな~」って共感しました。
仕事はつらいもの、苦しいものという刷り込みがありませんか?
自ら仕事を楽しんでやる。楽しむことでいろんなアイデアも湧いてきて、ビジネスが充実し、目標が達成できる。
まさにエクスマ的思想と共通する考え方です。
やっぱり天下取るような人は、いいこと言うな~って。

他にもいろいろ気づきや示唆があったのですが、あまり書くとネタバレしそうなので、今回はこの辺で。

小説や文学作品ってなんとなく苦手というか敬遠していたのですが、読んでみると楽しいって気づくことができました。
表現方法、シナリオの組み立て方、テキスト読んで情景を思い浮かべることでイメージ力を高める。そんな効果がたくさんありますね。
今後は小説や文学作品を積極的に読んでいこうかなと思った次第です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは皆さん、本日もご安全にー!

◎記事を書いた人
小川慎太郎(通称:おがしん)/土木広報プロデューサー

『全国1億2千万人の土木ユーザーに届く広報を』

広告業界出身の土木偏愛者。好きが高じて日本初の「土木広報専門会社」を設立。
広告・イベント業界25年の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、動画配信、デザイン、イベント企画、映像制作など)

防災士/公益社団法人 土木学会会員/一般社団法人ツタワルドボク理事/土木の魅力を発信するwebマガジン「ツタドボpress365」編集長/エクスマレプリカンズ/エクスマ塾100期/47都道府県でゴルフすることが夢/芥屋ゴルフ倶楽部/保護猫ちゃん2匹/温泉ソムリエ/最後の晩餐はメロン希望/一般社団法人日本オンラインフィットネス協会理事

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