自然の力利用して川を治めた信玄堤 土木の名人
全国1億2千万人の土木ユーザーの皆さんこんにちは。
土木広報支援プロデューサーのおがしんです。
この土木偉人かるたシリーズですが、土木にちなんで毎週土曜日の定番記事にしようかなと思います。他に共有したいネタがあれば差し替えますが、基本土曜日ってことで(笑)
さて、今回は、歴史の授業などでお馴染み、戦国武将として超有名人の「武田信玄」です。
<基本情報>
生没年:1521年~1573年
ゆかりの地:甲斐(現在の山梨県あたり)
主な功績:信玄堤
武田信玄、皆さん知っていますね?
室町時代の後期、いわゆる戦国時代に活躍した武将です。
「風林火山」で有名。(焼き鳥チェーンではありません:笑)
そんな武田信玄ですが、実は、土木の名人。この後の回で徳川家康なんかも取り上げますが、活躍した武将って頭いいんでしょうね。じゃないと統治できないですしね。
土木工事の功績で最も有名なものが、「信玄堤」でしょうか。「しんげんつつみ」と読みます。いわゆる堤防ですね。武田信玄は治水工事の天才だったんです。
自然の力を封じ込める方法ではなく、自然の力を利用した治水工事を行い、砂防工学の祖ともいわれ「甲州流河防法」と呼ばれています。
現代の堤防って、左右両岸が同じ高さで、とにかく高くし川を掘り、その内側に水を閉じ込めようというものが多いですよね。
信玄はそうではなく、堤防の途中途中に切れ目のようなものを入れて、あえて川の水を外の遊水池に逃がすという方法を取り入れます。
自然の脅威を間近に感じながら生きていた時代、そんな厳しい状況だからこそ、新しいアイデアが生まれるという側面もあるのかもしれません。
そして、さらに頭いいよなーと思ったのが、「祭り」を使って治水を進めるというアイデア。
これはあくまでも推察の域ですが、釜無川の氾濫防止を祈願する「川除祭り」を復活させます。これは、祈願することが主たる目的ではなく、祭りを開催すれば人が行き交います。すると堤防を自然と踏み固めてくれるわけです。
なんともグッドアイデアですよね。
土木事業はアイデアの塊じゃん!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは皆さん、本日もご安全にー!
◎記事を書いた人
小川慎太郎(通称:おがしん)/土木広報支援プロデューサー
『全国1億2千万人の土木ユーザーに届く広報を』
経済学部出身の土木偏愛者。好きが高じて日本初の「土木広報専門会社」を設立。
広告・イベント業界25年の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、デザイン、イベント企画、映像制作など)
エクスマ塾100期/一般社団法人ツタワルドボク理事/土木の魅力を発信するwebマガジン「ツタドボpress365」編集長/47都道府県でゴルフすることが夢/芥屋ゴルフ倶楽部/保護猫ちゃん2匹/温泉ソムリエ/最後の晩餐はメロン希望/一般社団法人日本オンラインフィットネス協会理事